【アクアリウム】姫スイレン「スノープリンセス」、そして原種の「ヒツジグサ」ついて調べてみた

アクア豆知識

 

さきたは、白い色の姫スイレンが好きです。

よく見かけるのがスノープリンセスという種類。

うちの水槽にもスノープリンセスを入れています。

花咲いたことないけど(泣)

そんなわけで、スノープリンセスについて調べていたら、なかなか興味深くて面白かったので、紹介します。

姫スイレン スノープリンセスとは

アクアリウム用品を始め、生体も取り扱っている、通販ショップ「charm(チャーム)」さんの Yahoo!ショッピング PayPayモール店。

こちらの商品紹介から、スノープリンセスについて引用させていただきました。

さきたが購入したのも、charm(チャーム)さんの通販です。

水辺の白い薔薇・姫睡蓮(姫スイレン)!

スイレン科(Nymphaeaceae)の植物。矢部氏check1によって作出された種。‘Laydekeri Lilacea’check2から突然変異で白花になった根茎部位から増やして白花になるものを選別し、5年かけて固定したもの。2002年度の国際スイレン協会(IWGS)コンテストcheck3にて小型スイレン部門で1位を受賞しました。花上がりは良く、ライラセアの特徴を引き継いだ花形です。ヒツジグサcheck4よりも一回り大きく500円玉程度の大きさで、花弁の枚数もそれよりも多いです。他の姫スイレンに比べると成長速度は遅く、葉の数もそれほど多くありません。葉表は深緑色から葉縁にかけて赤茶色で、赤茶の斑がまばらに入ります。葉裏は赤紫色で葉脈がはっきりとします。育成は泥状の土に植え込み、他のスイレン同様日当たりの良い場所で育成します。

(引用元:チャーム charm PayPayモール店「姫睡蓮 白 スノープリンセス 商品情報」)

Yahoo!ショッピングのcharm(チャーム)さんで、商品総額税込み5,980円以上の買い物をすると、送料が無料になります。(沖縄県を除く)
アクア用品・生体をまとめ買いするときは便利です。

さて、いくつか気になる言葉が出てきました。

一つずつ見ていきましょう。

スノープリンセス生みの親、矢部氏とは

「矢部園芸」の「矢部耕一」さんのこと。

〇農林水産省告示第八百八十三号

 種苗法(平成十年法律第八十三号)第五条第一項の規定に基づく品種登録出願を受理したので、同法第十三条第一項の規定に基づき、次のとおり公表する。
 平成十八年六月二十一日
                             農林水産大臣 中川 昭一
出願品種の属する農林水産植物の種類出願品種の名称出願者の氏名又は名称
及び住所又は居所
品種登録出願の
番号及び年月日
ひつじぐさスノープリンセス矢部耕一 第18916号 
平成17年10月19日

農林水産省品種登録ホームページ(引用元)

農林水産省品種登録ホームページ

農林水産省の表にがっつり載ってます。

さらに、矢部さんご本人へのインタビュー記事を見つけました。

https://www.takii.co.jp/flower/bn/pdf/201905_26.pdf
引用元:タキイ様「Takii Fleur タキイ フルール vol.11」

この記事によると、姫スイレンの白花は世界でこの品種(スノープリンセス)のみだそうです(2019年5月時点)

マ・ジ・か。

そんな希少種だったのかーー!!

興味がありましたら、ぜひご覧ください。

Laydekeri Lilaceaとは

読み方は「レディケリー・ライラセア」、姫スイレンの品種の一つです。

スノープリンセスは、このライラセアから突然変異で生まれた白い花が元になりました。

これまで白い花は存在していなかったわけです。

矢部さんは、5年もの年月をかけて、スノープリンセスを作り上げたのです。

国際スイレン協会(IWGS)コンテストとは

団体名を「The International Waterlily and Water Gardening Society」、カタカナ読みで「インターナショナル・ウォーターリリー・アンド・ウォーター・ガーデニング・ソサエティー」

略称がIWGSです。

日本語で「国際スイレン協会」と呼ばれていて、この団体は毎年品評会を行っています。

そして、見事2002年度の小型スイレン部門で1位を獲得したのが、スノープリンセスです。

めでたい!

Homepage - International Waterlily & Water Gardening Society
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国際スイレン協会の公式サイト。英語サイトですが、翻訳をかければ、なんとなく伝わってきます。

 

参考:国際スイレン品評会 2015年受賞品種の紹介動画

2015 IWGS COMPETITION WINNERS 国際スイレン品評会2015年 受賞品種

 

ヒツジグサとは

「スノープリンセスの生みの親、矢部氏とは」で紹介した、農林水産省の一覧。

スノープリンセスの「出願品種の属する農林水産植物の種類」が、「ひつじぐさ」なのにお気づきでしょうか。

そう、スイレンでも、姫スイレンでもないんです。

姫スイレンの原種が、ヒツジグサ(読みやすいようにカタカナ表記でいきます)と呼ばれている植物です。

では、ヒツジグサについて見ていきましょう。

ヒツジグサとは、漢字で未草と書く、スイレン科スイレン属の多年草。

未の刻(午後2時ごろ)に開花することから、この名が付きましたが、実際に開花するのは午前中で、夕方にしぼみます。

ヒツジグサの特徴

  • 6月~9月ごろまで5㎝程度の大きさの、白い花を咲かせる。
  • 葉は丸い形をしていて、1ヶ所が矢じり状に割れている。
  • 日本全国の山の沼や池に自生していて、園芸用としても販売されている。
  • 種子で増える。花が咲いた後、実ができて、実が割れると種が水面を漂いながら散らばり、生息域を広げる。

園芸用を含めて、日本各地で見られるスイレンのほとんどは、明治時代以降に観賞用として日本に入ってきた外来種。

日本に存在する在来種のスイレンは、このヒツジグサ一種のみとされています。

外来種のスイレンと混同されやすいですが、ヒツジグサと外来種のスイレンは別物です。

姫スイレンは、ヒツジグサが原種であり、ヒツジグサを品種改良して生み出された種類が、姫スイレンです。

ちなみに、ヒツジグサの花言葉は、清純な心、純潔、信頼。

ヒツジグサ

スイレン(睡蓮)とヒツジグサ(未草)

植物にも歴史あり。

「スイレンとヒツジグサは同じもの」と紹介している資料があったり、「スイレンとヒツジグサは別物」

と書かれている資料があったりして、調べているうちに「???」となりました。

スイレンとヒツジグサが、ごっちゃごちゃです。

そんなわけで、スイレンとヒツジグサの呼び名についてまとめました。

明治時代より前のスイレンとヒツジグサ

図にするとこんな感じ

【日本のスイレン科スイレン属】明治時代より前 

スイレン=ヒツジグサ(在来種)

日本国内にスイレンと呼べる植物は、ヒツジグサ一種類しかありません。

スイレンとヒツジグサは同じ植物を差し、非常にシンプルです。

明治時代以降のスイレンとヒツジグサ

図にするとこんな感じ

【日本のスイレン科スイレン属】明治時代以降 

スイレン(外来種)
スイレン(外来種/品種改良種)

ヒツジグサ(在来種)
ヒツジグサ(品種改良種・スノープリンセスもここ)

明治時代以降、外国からスイレンが輸入されるようになります。

そのため、外国産のスイレンの方が、世の中に広く普及しました。

スイレン市場は、外国産のスイレンがほとんどを占めることになります。

今では、「スイレン」というとほとんどの場合、明治時代以降に日本に入ってきた、外来種のスイレンのことを差しています。

逆に、ヒツジグサ=スイレン全般、とはなりません。

ヒツジグサは、日本のスイレン科スイレン属の片隅に追いやられてしまいました。

現在は「スイレンの中のヒツジグサという種類」と表現するのが適切です。

これも時代――ですね。

黒船がもたらしたものは大きい。
大変勉強になりました。

おわりに

最後に、これを叫んで終わりたいと思います。

「矢部さん、スノープリンセスを生み出してくれてありがとうございます!!」

 

 

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