キャラクターが生きている、異世界転生お仕事物語「魔導具師ダリヤはうつむかない~今日から自由な職人ライフ~」一応恋愛ジャンルです

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世間は広いようで狭い、そう感じたことはありませんか。

取引先の上司が友人の親御さんだったとか、親戚の婚約者が仕事で関わった人だったり。

生きていれば、人とかかわりを持たずにはいられません。

人と人のつながりが大事に描かれているのがこの作品です。

概要

主人公は女性。

舞台は、魔法があり魔物がいる異世界、
かつ、主人公が現代日本で生きた記憶を持つ、異世界転生ものです。

また、第一話で婚約を破棄される、婚約破棄ものでもあります。

主人公は魔導具師という職業についており、
婚約破棄後は魔導具作りの研究開発を意欲的に行うことから、
お仕事ものであり、ものづくりものとしての一面もあります。

また、主人公に新しいお相手が現れる、恋愛ものでもありますが、
小説家になろうの連載265話時点で、主人公は自分の気持ちに気づいてすらいません。
(2020年4月27日時点)

料理描写・食事風景がふんだんに盛り込まれています。

【含まれる要素】

  • 女性主人公
  • 異世界
  • 婚約破棄
  • お仕事、ものづくり
  • 恋愛(仮)
  • 料理、食事

あらすじ

主人公ダリヤは、婚約者と暮らす予定の新居に着いてすぐに、
「婚約を破棄して欲しい」と婚約者に言われる。

彼にはすでに関係を持った女性がいたのだ。

それは婚姻届を出しに行く前日のこと。

ダリヤは新居に運びこんだ荷物を、元の住まいである緑の塔に戻す。

ダリヤは転生者だ。

転生前は日本で生き、仕事に明け暮れた社会人をしていた。

お客様からのクレームでうつむき、上司の叱責でうつむき、常にうつむいていた日々。

今生でも婚約者の希望に合わせて、髪を暗い色に染め、服も地味なものばかりで、
いつもうつむいていた。

ダリヤは気が付く。

――もう、うつむくのはやめよう。

大好きな魔導具を作って、自分が生きたいように生きよう。

そう決意したダリヤの新しい人生が始まる。

小説紹介

ちらの小説は「小説家になろう」で連載中の「魔導具師ダリヤはうつむかない」の書籍版となっています。

著者は甘岸久弥(あまぎし ひさや)様。

序盤こそ婚約破棄ものの要素が強いですが、この作品の本題はそちらではありません。

うつむくことをやめたダリヤが、魔導具作りで巻き起こす新しい風。

それは多くの人を巻き込みながら、大きくなっていきます。

主要人物

ダリヤ・ロセッティ
主人公であり、現代日本で生きた記憶を持つ転生者。
魔導具を愛する魔導具師。

ヴォルフレード・スカルファット
スカルファット伯爵家の四男。
美しい容姿を持つため、人間関係で苦労してきた。
魔物討伐部隊に所属し、赤鎧(スカーレットアーマー)という、
先駆けの役割についている。

カルロ・ロセッティ
ダリヤの父であり、魔導具師としての師匠。
ダリヤの結婚前に急死した。

トビアス・オルランド
ダリヤの婚約者であり、魔導具師としての兄弟子。
(ダリヤの父カルロが師匠)
結婚前日にダリヤとの婚約を破棄した。

エミリヤ・タリーニ
トビアスの新しい婚約者。

上記は物語初期の主要人物。
話しが進むにつれ、トビアスとエミリヤの影が薄くなり、
新しいキャラクターが増えていきます。

作品用語

魔導具
魔物の部位を素材とし、魔力を付与して、特殊な性質を持たせた道具全般のこと。
ダリヤが開発した防水布は、ブルースライムの粉を使用している。
防水布とは、現代日本でいうビニールのこと。

魔導具師
魔導具を作る職人のこと。

魔物討伐部隊
国に所属する騎士。
通常は冒険者が魔物を倒すが、危険と判断された場合や、
数が多い場合などは、魔物討伐部隊が派遣される。

赤鎧(スカーレットアーマー)
魔物討伐部隊で赤い鎧を身に付けた者を差す。
最初に魔物に切り込んでいく役割。

この作品の魅力

キャラクターが生きている

主人公のダリヤに過去があるように、他のキャラクターにも過去があります。

名前だけ出てきた貴族が、実は別のキャラクターと深いつながりがあり、ダリヤと関わっていきます。

「えっ、それ誰だっけ、ああ!あのときのキャラか!」

こんな反応を数話ごとにしてしまう、まさに何度読み返してもおもしろい作品です。

ものづくりは一人ではできない

ダリヤは魔導具師という職業についています。

魔導具師は魔物から取れた素材を魔力で加工し、生活に役立つ道具を作る職業です。

ダリヤが作成した魔導具で代表的なものが、防水布です。

これは読んで字のごとく、レインコートやブルーシートなどの水をはじく布のこと。

防水布はブルースライムを利用して作られています。

うつむかないと決めた日以降、ダリヤは商会を立ち上げ、様々な魔導具を世に送り出します。

魔導具を作るダリヤ、販路を切り開く商会人、改良のアイデアを出す職人、
貴族への仲介を行うギルド上層部、消費者からの意見。

様々な人々がダリヤを支え、励まし、ときには叱ってくれ、
ダリヤの生み出す魔導具が巻き起こす嵐に、読む手が止まらなくなります。

主人公の認識と、周囲の認識の違い

ダリヤは現代日本からの転生者です。

異世界で生きているといっても、根本的な部分には現代日本の常識が根付いています。

ダリヤが現代日本で便利だったからと作った魔導具が、異世界では兵器利用も可能な代物だったりします。

読者の常識はダリヤ目線なので、異世界側の反応をみると「あー、そういう発想になるのかー」と感心します。

このあたりのすれ違いを、そのままにしないで、フォローを入れてくるのがこの作品のすごいところ。

主人公に都合のいいことばかりではなくて、
きちんと叱ってくれるキャラクターがいることが物語を引き締めます。

うっすーい恋愛要素

ダリヤのお相手役のヴォルフというキャラクター。

ヴォルフは色男すぎて、女性がらみで、男友達との友情が壊れまくった過去があります。

結果、恋愛する気がゼロになりました。

ダリヤは婚約者側の都合で一方的に婚約破棄され、恋愛は当分おなか一杯という状態です。

こんな二人ですので、ただの飲み友達という関係でスタートします。

そして、恋愛要素は遠くのほうでチラ見えしながらも、くっつく気配のないコンビができ上がりました。

魔物討伐部隊のヴォルフが友人になったことで交友関係が広がり、物語は加速します。

読み手の胃袋を刺激してくるご飯描写

ダリヤの住まいである緑の塔で行われる飲み会。

振舞われるのは、ダリヤの手作り料理。

お酒もさることながら、ご飯がおいしそうなんだなこれが。

おなかがすいているときに読むと、味を思い出して、口の中によだれが……。

ダリヤのご飯は、やがて魔物討伐部隊をも侵食していきます。

おわりに

さきたが好きなストーリーは、魔物討伐部隊のために作った「遠征用コンロ」の予算を、
財務部長から勝ち取るために、ダリヤがプレゼンを行うエピソードです。

剣を振り回すだけが戦いではありません。

裏方には裏方の戦い方がある、そう強く思います。

 

ここに書いた他にも、魅力的な要素が満載です。

全部書ききれないほどで困りました。

気になった方はぜひ読んでみてくださいね。

 
ダリヤの活躍はマンガにもなっています。
マンガはKADOKAWA(作画:釜田様)と
マッグガーデン(作画:住川 恵様)の2つの出版社から出版されています。
こちらもチェックしてみてください。

角川コミックス・エース版

 
魔導具師ダリヤはうつむかない 〜今日から自由な職人ライフ〜 | 甘岸久弥...他 | 電子コミックをお得にレンタル!Renta!
あらすじ:転生者であるダリヤは、婚約破棄を言い渡されたことをきっかけに、「もう、うつむくのはやめる」と決意する。できる限り生きたいように生きようと、美味しいものを食べ、行きたいところに行き、大好きな魔導具を気ままに作っていたら、なぜだか周囲が楽しいことで満たされていって――?

マッグガーデン版

 
魔導具師ダリヤはうつむかない 〜Dahliya Wilts No More〜 | 住川惠...他 | 電子コミックをお得にレンタル!Renta!
あらすじ:魔石と魔物で何つくる? 転生前の知識を活かした発想で、魔導具作りに没頭するダリヤは明るい気持ちでいっぱい。魔法のあふれる異世界で、自由気ままなものづくりスタート!

 

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